農園概要
会社名:農事組合法人つかさき梨園
所在地:愛知県みよし市園原5-3-4
代表者:塚崎美詔

梨が出来るまでの作業工程
1.剪定&誘引
ナシが休眠している間に剪定をします。
主枝・亜主枝といった枝の配置をきちんとすることで、木全体のどの部分でもおいしい梨ができるようになります。
剪定が終わったら、上に伸びた枝を棚に引き下ろして固定します。ナシは本来、高木で上へ上へと伸びようとします。それでは作業性も悪く風にも弱いので、無理やり棚に沿わして作っているのです。

3.人工交配
花が咲きそろい、天気も良い日にいっせいに交配します。
ぼんてんなどで、ポンポンと花のめしべをめがけて花粉をつけていきます。
一箇所に10個近く花が咲いているのですが、それ全てに花粉をつけるのではありません。花がこっちを向いて「花粉をつけて~」と言っている花1,2個につけて次に行きます。全部につけて全部が実になっても、後で結局1つ以外は落とされてしまうからです。

5.収穫
幸水から収穫が始まり、最後はあきづきで終わります。
梨は幹から遠くの枝先の果実から熟れていき、幹の中央部分は最後に熟れます。なので、収穫も木の周りからはじめて、だんだん中の方を収穫するようにします。
熟れすぎても早すぎてもいけないので、ちょうど良い美味しいタイミングを判別するのは熟練の技が必要です。

2.花粉採取
ナシは同じ品種の花粉では実にならないという性質(自家不親和性)があるので、他の品種のナシの花から花粉を採ります。
蕾がちょっと膨らんだくらいの枝を切って、ストーブで加温したテントの中に入れておきます。すると1~2日で一足早く花が咲くので、その花を摘み取り、花粉を採ります。この工程は、とっても大変、手間のかかる作業なのです。
それで採れる花粉はごくわずか。非常に貴重な花粉です。
_edited.jpg)
4.摘果
交配・受粉から2週間程度で写真のような小さな実になります。
花粉をつけた花は1つか2つなのですが、こぼれ花粉で8つくらいは実になります。(しっかりと花粉をつけた花は実が大きくなっています。)
この中から1つを残してあとはハサミで落とす作業が摘果です。
下の方の実は、変な形のナシになることが多いので、下から2~3番目の良い形をした実を選んで残します。
ちょっと頭を使う、なかなか楽しい作業です。
